【保護者必見!】人生に困難をもたらす“認知の歪み”を克服する方法 | 北浦和・浦和・南浦和の民間学童ガクモン
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ガクモンブログ

2023.03.03

【保護者必見!】人生に困難をもたらす“認知の歪み”を克服する方法

  

保護者の皆さん、こんにちは!子どもたちが学校や社会で困難を抱える原因として、「認知の歪み」があります。

本記事では、この認知の歪みとは何なのか、どのような「思考のクセ」が認知の歪みを引き起こすのか、そして子どもたちの学力や人間関係にどのような影響を及ぼすのか、などを詳しく説明します。

さらに、子どもたちが認知の歪みを克服するための支援方法も書いていきますので、ご安心ください!

皆さんの子どもたちが、学業や人間関係でもっと輝く未来を描けるよう、本記事をご覧いただければ幸いです!

 

1.認知の歪みとは

2.認知の歪みが生まれる「思考のクセ」とは

3.認知の歪みが子どもの学力に与える影響は?

4.認知の歪みが子どもの人間関係に与える影響は?

5.子どもの認知の歪みを克服するための支援方法

 

1.認知の歪みとは

 

認知の歪みとは、一般に、現実や出来事を誤って解釈してしまうことを指すと理解されています。これは、同じ状況や事実でも、人によって、自分の経験や信念、感情によって、異なる見方をするためです。例えば、赤い丸い物体があったとして、ある人はそれを即座にリンゴと認識するかもしれませんが、リンゴを見たことがない人はそうではないかもしれません。

もっと身近な例で言えば、近所の人がゴミを正しく捨てるように注意したとき、その反応はさまざまです。ある人は、そのフィードバックをポジティブに受け止め、今後同じような失敗をしないように努力するかもしれません。また、ある人は、「自分には無理だ」とイライラして、自分に厳しくしてしまうかもしれません。

 

認知の歪みの代表例10項目

 

認知の歪み1.白黒思考(all-or-nothing thinking)

「白黒思考」とは、人が状況や他人を極端な極論で見てしまうことです。人はちょっとした成功や失敗を経験することは珍しくありませんが、この認知の歪みがあると、どんな小さな失敗や挫折も、その経験の全体が価値のないもの、無能なものだと思い込んでしまうことがあります。さらに、このような行動をとりがちな人は、ある状況のニュアンスや他人の本来の価値を理解することができず、些細なことで良いとか悪いという二元的な決めつけをしてしまうことがあります。例えば、「無能」というレッテルを貼ったり、「過去最悪の1年だった」と言ったりするのは、この思考形態の証拠と言えるでしょう。

 

認知の歪み2.過度な一般化(overgeneralization)

「過度の一般化」とは、ある悪い経験が拡大解釈され、将来の同じような経験の規範とみなされることです。例えば、ある人がテストであまり良い結果を出せなかった場合、過剰に一般化することで、学校での成績が全体的に良くない、自分の将来は絶望的だという結論に至ってしまうでしょう。これは有益でも健康的でもないので、積極的に避けるべきでしょう。一度悪いことが起きたからと言って、同じような状況でもう一度起きるとは限らないということを忘れてはいけませんし、このような考え方は行き過ぎると有害です。また、過去の失敗を振り返り、そこから学ぶことは、同じ過ちを繰り返さないために有益です。

 

認知の歪み3.マイナス化思考(disqualifying the positive)

「マイナス化思考」とは、良い出来事や側面を良い方向に捉えることができないことです。例えば、テストで90点を取ったとき、プラス思考なら「よくやった」と胸を張れるかもしれませんが、マイナス思考なら「満点じゃなかった」と自分を責めてしまうでしょう。常に両方の視点から状況を見ることで、人生観のバランスを保つことができるのです。

 

認知の歪み4.結論への飛躍(jumping to conclusion)

「結論への飛躍」とは、必ずしも事実とは言えない未来を想定したり、ちょっとした行動や言葉から、他人の頭の中にある考えを決めつけたりすることを指します。例えば、10年後のことを確認できていないのに「私の未来は寂しい」と思い込んでしまう。また、ある発言から「嫌われている」と思っても、その発言は全く関係ないことだったりして、相手の本当の気持ちはその人でないとわからない。このような思い込みは、人間関係を悪化させ、より気まずい思いをすることになりがちです。

 

認知の歪み5.心のフィルタリング(mental filter)

「心のフィルタリング」とは、人生で起こる悪いことばかりに目を向け、良いことを無視してしまうということです。例えば、友人と旅行に行ったとき、とても楽しかったのにホテルのスタッフの態度が悪かったとします。この旅行での素晴らしい出来事に注目するのではなく、全体として悪い経験だったと考えてしまうのです。同じように、人を評価するときにも、服装が乱れているとか、無口そうだとか、そういうマイナス面ばかりに目がいってしまい、プラス面をすべて無視してしまうことがある。

 

認知の歪み6.感情本位の決めつけ(emotional reasoning)

「感情本位の決めつけ」とは、自分の感情を根拠にものごとを決めつけてしまうことです。例えば、「あの時、私は不快に感じたから、相手は私に嫌悪感を抱いているに違いない」とか、「私はこの映画には全く興味がなかったから、この映画を絶賛する人は嘘に違いない」と考えることがあります。

 

認知の歪み7.過剰な拡大解釈、縮小解釈(magnification and minimization)

「過剰な拡大解釈、縮小解釈」とは、私たちは物事が思い通りにいかないと過剰に反応したり、過剰に一般化したりする傾向があります。つまり、必要以上に責めたり、悪いことと関連付けたりしてしまうのです。一方、物事がうまくいっているときは、まるで特別なことではないかのように過小評価します。このような自分の認識との比較は、他者への見方にも影響します。相手が失敗しても些細なこととして受け流し、他人が何かで成功すると急に羨ましくなったり、その成功に匹敵するような不必要なプレッシャーを感じたりするのです。成功も失敗も、どちらかに偏ることなく、バランスよく受け止めることが大切なのです。

 

認知の歪み8.ラベリング、レッテル貼り(labeling and mislabeling)

「ラベリング、レッテル貼り」とは、ある出来事やある特徴によって、誰かが自分自身や他人に否定的なレッテルを貼ることです。つまり、極端に言えば、過剰な一般化をしてしまうことです。例えば、誰かが失敗を犯したとき、「自分はダメな人間だ」と思い始め、「もう何も頑張れない」と感じることがよくあります。また、友人や家族などが誰かを泣かすと、「きっと薄情な人なんだ」とレッテルを貼る人もよくいます。

 

認知の歪み9.自己関連づけ(personalization)

自己関連づけ」とは、実際には自分に責任のないこと、あるいは自分とは関係のないことでも、自分に責任があると自身を責めることです。例えば、「家族の仲が悪いのは、私がもっと楽しいことを言わなかったからだ」とか、「友達が落ち込んでいるのは、私が励まさないからだ」というのは、このタイプの行動の一例です。これらのことは、自分のせいだと思うかもしれませんが、実際には、自分ではどうしようもないことがほとんどです。

 

認知の歪み10.すべき思考(should thinking)

「すべき思考」とは、「こうあるべき」という期待やルールを心の中で作ってしまう内的対話のことです。その期待やルールが満たされないと、非常にイライラしたり、失望したりすることがあります。例えば、ある日食べ過ぎてしまったことに罪悪感を感じ、次の日に運動しなかった結果、「今日は運動するべきだった」という内的対話が起こるかもしれません。また、学校の先生が「自分は生徒の問題を簡単に解決できるはずだ」と内心思っているのも「すべき思考」の例です。 

 

2.認知の歪みが生まれる「思考のクセ」とは

 

自動思考とスキーマ

 

私たちの思考の癖は、時に、すべての事実を考慮せずに自動的に考えたり、既存の信念のセットに基づいて結論を出したりする原因となります。

これは認知の歪みと呼ばれ、自動思考やスキーマ(先入観や信念のセット)によって引き起こされることがあります。

その結果、私たちは自分の意見を形成する際に、潜在的な偏見や不正確さを考慮しないことがよくあるのです。

 

3.認知の歪みが子どもの学力に与える影響は?

 

認知の歪みは、子どもの学力レベルに強い影響を与える可能性があります。常にネガティブな思考や悲観的な見通しにさらされると、モチベーションを維持して目標に向かって努力することが難しくなります。

子どもの場合、「結果が悪いなら努力しても無駄だ」と感じ、学業成績の低下につながる可能性があります。一方、個人の長所、成長の可能性、成功体験を認識し、よりポジティブに考えることは、子どものモチベーションを高め、結果的に子どもの学力向上につながるのです。

 

4.認知の歪みが子どもの人間関係に与える影響は?

 

認知の歪みは、子どもの人間関係や他者との関わり方に非常に強い影響を与えることがあります。認知の歪みが強い人は、自分や他人を過度に否定的にとらえることが多く、コミュニケーションがうまくいかず、満足のいく人間関係が築けないことがあります。

お互いの努力や意図を理解するのに苦労し、他人に心を開いたり、相手を信頼したりすることが難しくなることもあります。その結果、大切な人が近くにいるにもかかわらず、孤立感や孤独感を感じることがあります。健康で良好な人間関係を築くためには、認知の歪みを認識し、思考に注意を払うことが重要です。

 

5.子どもの認知の歪みを克服するための子どもの支援方法

 

認知の歪みにつながる思考パターンを子どもが理解するのは難しいかもしれませんが、親が少し手助けしてあげれば、それは可能です。親として、お子さんが認知の歪みで悩んでいるサインに気づくことが大切です。例えば、極端な発言をしたり、結論を急いだり、自分のせいではないことを自分のせいにしたりすることがあります。

認知の歪みを克服する最初のステップは、「認知の歪みが生まれる仕組み」と、こうした思考パターンがいかに有害であるかを説明することが大切です。次に、お子さんが経験している認知のゆがみを認識できるようにします。これは、お子さんの置かれた状況について話し合い、お子さん自身でどのような認知の歪みが生じているかを特定できるよう手助けすることが必要です。

お子さん自身が認知の歪みを認識できたら、その認知の歪みをより建設的な思考パターンに置き換えるために、親子で一緒に努力することができるようになります。

 

まとめ

 

お子さんの認知の歪みを克服するためには、お子さんの置かれた状況や気持ち、考えていることを言語化して客観的に見つめ直すことを習慣化することが大切です。そのためには、保護者の方がお子さんを励まし、お子さんが安心して気持ちや考えを言葉にできる環境を整え、お子さんの進歩を認め続けることが大切です。保護者の方の適切なサポートがあれば、お子さんが認知の歪みを認識し、それに対処できるようになります。

私たち民間学童ガクモンでは、ご家庭の次に子どもたちの身近な生活空間を提供する中で、子どもたちが認知の歪みの仕組みを理解し、思考のクセに気づいて、より良い思考方法に置き換えていけるように言葉がけやプログラム・カリキュラムの提供を行っていきます。