お子さんの成長を見守る中で、「自分で考えて行動できる力をつけてほしい」と思うことはありませんか?
知識を身につけることはもちろん大切ですが、それと同じくらい大切なのが「メタ認知」の力。
つまり、自分の考えや行動を振り返り、よりよい判断をする力です。
メタ認知とは? 自分を客観視する力
メタ認知とは、心理学の概念で「自分の考えや行動を客観的に振り返り、コントロールする力」を指します。つまり、「自分が今、何をどのように考えているのか?」を意識できる力のことです。たとえば、勉強中に「この内容、本当に理解できているかな?」と考えたり、スポーツの試合後に「今のプレーはよかったのか?」と振り返るのもメタ認知の働きです。
この力が発達すると、より効果的な学習方法を選んだり、人間関係の中で自分の発言や行動を振り返ることができるようになります。メタ認知を高める方法としては、「なぜそう思ったのか?」「次はどうすればいい?」と問いかける習慣を持つことが有効です。特に子どもにとっては、この問いかけを繰り返すことで、考える力が育ち、自分自身を客観的に見つめる習慣が身につきます。
メタ認知は、問題解決力や自己成長につながる重要なスキルです。普段の生活の中で、自分の考えや行動を振り返る機会を意識的に増やしてみましょう。
今回は、日常生活の中でお子さんのメタ認知を育むための5つの方法をご紹介します。今日からすぐに実践できるものばかりなので、ぜひ参考にしてくださいね!
親が「考える姿」を見せる(モデリング)
「どうしてこうなるの?」
「なんでお父さん(お母さん)はこれを選んだの?」
子どもは日常のあらゆる場面で疑問を持ちます。でも、大人はつい「そういうものだから」と片付けてしまいがちではないでしょうか? 実は、この「なぜ?」にきちんと向き合うことが、子どもの考える力を育てる大切なカギになります。
大人は普段、無意識に多くの選択をしています。例えば、スーパーで買い物をするとき、何気なくいつもの商品をカゴに入れることもあれば、「今日は特売だからこっちにしよう」と判断することもあるでしょう。でも、この選択の裏には、「予算内に収めたい」「栄養バランスを考えたい」など、何らかの思考プロセスが存在しています。
私たち大人にとっては当たり前のことですが、子どもにとってはそうではありません。「なぜそれを選んだのか?」「どうしてそう考えたのか?」という親の考え方を聞くことで、子どもは「考えること」の大切さを学び、少しずつ自分自身の思考力を鍛えていきます。
このように、親が意識的に「考える姿」を見せることをモデリングといいます。モデリングとは、大人が考える過程を言葉にして示すことで、子どもに思考の手本を見せること。日常のあらゆる場面で親が自分の思考を言葉にして伝えることで、子どもは「考えることが当たり前」という感覚を持つようになります。
では、具体的にどのようにすれば、子どもにとって分かりやすく、考える力を育めるのでしょうか? ここでは、日常生活の中で取り入れやすいモデリングの方法をいくつかご紹介します。
買い物での選択を言葉にする
例えば、スーパーでジュースを買う場面を考えてみましょう。
「このジュースは美味しいけど、こっちのほうがビタミンがたくさん入っているね。どちらを選ぶか迷うなあ」
「A社のヨーグルトは安いけど、B社のヨーグルトは砂糖が少なめ。今日は健康を考えてB社にしようかな」
こうした言葉を口に出すことで、子どもは「ものを選ぶときには、いろいろなことを考えたほうがいいんだな」と気づくことができます。最初は親の言葉を聞くだけかもしれませんが、続けていくうちに「じゃあ、ぼくは(わたしは)どっちにしよう?」と、自分なりに考えるようになります。
また、子どもが「なんでそれを選んだの?」と聞いてきたときはチャンス! できるだけ簡単な言葉で「こういう理由で選んだんだよ」と伝えてあげましょう。
家でのちょっとした選択を共有する
モデリングは買い物だけでなく、日常のさまざまな場面で活用できます。たとえば、夕食の献立を決めるとき。
「今日は寒いから、温かいスープを作ろうかな」
「最近、お肉が続いているから、お魚にしようかな」
こうした考えを言葉にすることで、「自分の選択には理由がある」ことを自然に学べます。子どもにも「どっちがいいと思う?」と聞いてみるのもよい方法です。自分で考える機会を増やすことで、思考力が鍛えられていきます。
困ったときの「考えるプロセス」を見せる
また、親自身が何かに迷ったり、困ったりしたときに、「今、どうすればいいか考えてるんだ」と言葉にするのも効果的です。たとえば、こんな場面です。
「明日の予定、どうしようかな? Aに行きたいけど、Bのほうが便利だし…どっちがいいかな?」
「この宿題の手伝い、まずは問題をよく読んでみようか。何がポイントなのか考えながらやってみるね」
こうして「考えている途中の過程」を言葉にすることで、子どもも「考えることは大切なんだ」と理解しやすくなります。
失敗したときの振り返りを共有する
モデリングは、成功したときだけでなく、失敗したときにも効果を発揮します。
たとえば、「今日は雨が降るって知らなくて、傘を持ってこなかったな。天気予報を見ておけばよかった」と口にすることで、子どもに「次はどうすればよいか考える習慣」を教えられます。
このように、「自分の行動を振り返ることが大切だよ」と伝えることで、子どもも自然と「じゃあ、次はどうすればいいんだろう?」と考える力を身につけることができます。
「なぜ?」を問いかける(支援的な指導)
子どもが自分で考えて行動できるようになるためには、「なぜ?」を考える習慣をつけることが重要です。しかし、私たち大人はつい、「早くしなさい」「○○をしなさい」と指示をしてしまいがちではないでしょうか? もちろん、忙しい日常の中では、子どもにじっくり考えさせる時間が取れないこともあります。それでも、ほんの少し工夫するだけで、子どもの考える力を伸ばすことができます。
その方法のひとつが、「なぜ?」という問いを投げかけることです。子どもに何かをさせるとき、「○○しなさい」ではなく、「どうして○○したほうがいいと思う?」と聞くことで、子どもは自分なりに理由を考えるようになります。こうした「支援的な指導」を続けることで、子どもは単なる指示待ちではなく、自分の意思で行動を選択できるようになっていきます。
では、日常の中で「なぜ?」を問いかける具体的な方法を見ていきましょう。
宿題や勉強についての「なぜ?」
たとえば、宿題をする時間について考えてみましょう。
A:「宿題を早く終わらせなさい!」
B:「どうして宿題を早めに終わらせるほうがいいと思う?」
Aのように「早くしなさい」と指示するだけでは、子どもは「言われたからやる」という受け身の姿勢になりがちです。しかし、Bのように「なぜ?」を問いかけると、子どもは「後で遊びたいから」「夜になると眠くなるから」など、自分なりの理由を考え始めます。
もし子どもが「わからない」と答えたら、「たとえばね…」と具体例を出してあげるのもよいでしょう。
- 「早めにやると、好きなことをする時間が増えるよね」
- 「夜になってからやると、疲れて集中できないかもしれないね」
このように、選択肢を示しながら考えさせることで、「何かをするときには理由がある」ということを理解しやすくなります。
行動や生活習慣についての「なぜ?」
生活習慣に関しても、子どもが自分で考える機会を作ることが大切です。
たとえば、子どもがなかなか片付けをしないとき。
A:「片付けなさい!」
B:「どうして片付けたほうがいいと思う?」
Bのように問いかけることで、子どもは「物をなくさないため」「部屋がきれいだと気持ちいいから」など、理由を考えるようになります。ここで大切なのは、子どもが出した答えを尊重すること。「それはいい考えだね!」と肯定しながら、一緒に行動につなげていくと、子どもは「自分で考えたことを実行する」という経験を積むことができます。
また、こんな場面でも「なぜ?」を使うことができます。
朝ごはんを食べるとき:「どうして朝ごはんを食べるといいのかな?」
テレビを消すとき:「なんで長い時間テレビを見るのはよくないんだろう?」
歯磨きをするとき:「歯磨きをしないとどうなるかな?」
普段何気なくしていることでも、「なぜ?」を考えることで、行動の意味を理解しやすくなります。
失敗やトラブルがあったときの「なぜ?」
子どもが何かで失敗したり、うまくいかなかったときも、「なぜ?」を使うことで学びの機会に変えることができます。
たとえば、テストの点数が思ったより低かったとき。
A:「なんでこんな点数なの!もっとちゃんと勉強しなさい!」
B:「どうしてこの問題は間違えたんだろう?」
Aのように責めるのではなく、Bのように「なぜ?」を問いかけると、子どもは「ここを勘違いしていた」「計算ミスをしてしまった」など、自分の間違いを客観的に振り返ることができます。
また、友達とけんかをしてしまったときも、「どうしてそうなったのかな?」と聞いてみると、子ども自身が状況を整理し、次にどうすればよいかを考えるきっかけになります。
ここで大事なのは、答えをすぐに教えないこと。子どもが自分で考える時間をしっかり取ることで、「どうすれば次はうまくいくのか」を考える習慣が身につきます。
勉強環境について一緒に考える(ワークスペースの工夫)
子どもが学習に集中できるようにするためには、勉強環境を整えることがとても大切です。しかし、「ちゃんと勉強しなさい!」と声をかけるだけでは、なかなか子どもは勉強に向かいません。むしろ、環境が整っていないことで、集中できなかったり、すぐに気が散ってしまったりすることが多いのです。
では、どうすれば子どもが自然と勉強に取り組める環境をつくることができるのでしょうか? それは、親が「こうしなさい」と一方的に決めるのではなく、子どもと一緒に「どんな環境がいいか?」を考えることです。
ここでは、子どもが自分で考えて勉強環境を整えられるようになるためのポイントをご紹介します。
「どこで勉強するのがいい?」を一緒に考える
子どもが勉強する場所は、できるだけ 集中しやすく、快適に過ごせる空間 であることが理想です。
しかし、それは親が決めるものではなく、子ども自身が考えて選べるようにすることが大切 です。たとえば、次のような問いかけをしてみましょう。
「どこで勉強すると集中できると思う?」
「静かな場所のほうがいい? それともリビングのほうがいい?」
「机の上に何があると、勉強しやすくなるかな?」
このように子どもに質問を投げかけることで、「自分で考えて環境を整える」という習慣がついていきます。
子ども自身に「片付けのルール」を決めさせる
勉強机が散らかっていると、集中力が下がる原因になります。しかし、「片付けなさい!」と言われても、子どもにとっては「何をどう片付ければいいの?」と戸惑うことが多いのです。
そこで、親がルールを決めるのではなく、子ども自身に「片付けのルール」を考えさせる のがポイントです。たとえば、こんなふうに質問してみましょう。
「机の上には何が置いてあると勉強しやすいかな?」
「今の状態、勉強しやすいと思う?」
「どんなふうに片付けると、次に使いやすくなるかな?」
また、子どもと一緒に「勉強後に片付ける時間」を決めるのも効果的 です。たとえば、「夜ご飯の前に5分だけ机を片付ける」といったように、具体的なタイミングを決めてしまうと、習慣化しやすくなります。
「片付けなさい」と命令するのではなく、「どうすれば使いやすいかな?」と問いかけることで、子どもが自分で考えて行動できるようになります。
「学習ツール」の整理整頓を一緒に考える
勉強道具がどこにあるのか分からなくなってしまうと、それだけで集中力が削がれてしまいます。ですので、文房具やノート、教科書などの定位置を決めること が大切です。
このときも、親が決めるのではなく、子どもと一緒に考えるのがポイントです。
「どこに置けば、使いたいときにすぐ取れるかな?」
「鉛筆や消しゴムはどこにあると使いやすい?」
「ノートは科目ごとにまとめたほうがいい?」
また、子どもがワクワクするような収納方法を取り入れるのもおすすめです。たとえば、好きなキャラクターの収納ボックスを使ったり、色分けしてラベリングしたりするだけでも、子どもにとって「片付けが楽しいもの」に変わります。
「学習スケジュール」を一緒に考える
勉強環境は、机の上や部屋の整理整頓だけでなく、「いつ勉強するか?」も大切なポイントです。
しかし、親が一方的に「○○時から勉強しなさい!」と決めると、子どもは反発しやすくなります。そこで、「自分で計画を立てる」ことを意識させるために、次のような質問をしてみましょう。
「どの時間帯に勉強すると、一番集中できると思う?」
「宿題をする時間と、自由に遊ぶ時間を決めてみるのはどうかな?」
「一日の流れを考えて、勉強する時間を決めてみよう!」
こうした会話を通じて、子どもが自分でスケジュールを考える習慣がついていきます。
また、学習計画を「見える化」するのも効果的 です。カレンダーやホワイトボードに「勉強する時間」「自由時間」「習い事の時間」などを書き込むことで、子どもが自分でスケジュールを意識しやすくなります。
振り返る習慣をつける(リフレクションの機会をつくる)
子どもが成長し、自分で考え、行動できるようになるためには、「振り返る習慣」 を身につけることがとても重要です。学んだことや経験したことを振り返ることで、「何がうまくいったのか」「どこを改善すればいいのか」を考えられるようになります。
しかし、現実には「次から気をつけなさい!」と注意するだけで終わってしまうことが多いのではないでしょうか? あるいは、子ども自身が「失敗した…」と落ち込んでしまい、前向きに振り返ることができないこともあります。
「振り返る」という行為は、単に過去を思い出すだけではありません。大切なのは、「次にどう活かせるか?」 を考えること。そのためには、親が「どんなふうに振り返るとよいのか」をサポートし、習慣化できるようにすることが大切です。
ここでは、子どもが無理なく振り返りを行えるようになるための方法をご紹介します。
「今日一番うまくいったことは何?」と聞いてみる
振り返る習慣をつけるためには、まずポジティブな視点からスタートすることが重要です。いきなり「今日の失敗は何?」と聞くと、子どもは萎縮してしまうことがあります。そのため、まずは「今日一番うまくいったこと」を聞いてみましょう。
たとえば、こんな質問が考えられます。
「今日、学校で一番楽しかったことは何?」
「今日、自分で『よくできた!』と思ったことはある?」
「今日の勉強で、『これ、できるようになった!』って思えたことは?」
このように、ポジティブなことを先に思い出すことで、子どもは「自分はできることが増えているんだ」という自信を持つことができます。
小さなことでもかまいません。「友だちに貸した消しゴムをちゃんと返してもらえた」「漢字のテストで昨日よりも間違いが減った」など、どんな些細なことでも「できたこと」に目を向けることが大切です。
「次はどうすればもっとよくなる?」と問いかける
「できたこと」を思い出したら、次は「改善点」を考える時間です。ただし、「何がダメだったの?」と聞くと、子どもは防御的になってしまうことがあります。
そこで、「どうすればもっとよくなる?」という聞き方をしてみましょう。
「今日の宿題、スムーズにできた? 次はどうすればもっとやりやすくなるかな?」
「今日のテスト、どこが難しかった? 次はどう勉強すればいいと思う?」
「友だちとちょっとケンカしちゃったみたいだけど、次はどうすれば仲良くできるかな?」
このように、「過去の失敗」ではなく「未来の改善策」に焦点を当てることで、子どもは前向きに振り返ることができます。
また、ここでのポイントは、「親が答えを与えないこと」。たとえば、「宿題をもっと早く終わらせたい」と言ったら、「どうやったら早く終わると思う?」とさらに考えを引き出すように促しましょう。
子ども自身が「次にどうすればいいか」を考えることで、主体的に行動できるようになっていきます。
失敗したときの振り返り方をサポートする
子どもが何かに失敗したとき、親としては「次はこうしなさい」とアドバイスしたくなるものです。しかし、「なぜ失敗したのか?」を自分で考える機会を与えることが、成長につながります。
たとえば、こんな会話ができます。
「今日のテスト、思ったより点数が低かったね。何が原因だったと思う?」
「サッカーの試合で負けちゃったね。何が足りなかったのかな?」
「発表で緊張しちゃったみたいだけど、次はどうすればもっと自信を持てるかな?」
ここで気をつけたいのは、「失敗=悪いこと」ではないと伝えること。
「失敗は学びのチャンスだよ」と声をかけ、「どうすれば次はうまくいく?」という考え方を習慣づけることが大切です。
また、親自身が「失敗を振り返る姿」を見せるのもよい方法です。
「今日、仕事でちょっとミスしちゃった。でも、次はこうしようと思ってるんだ」
「この前の料理、ちょっと味付けが濃かったな。次はもう少し薄めにしてみようかな」
こうした言葉を聞くことで、子どもは「大人も失敗するんだ」「失敗しても大丈夫なんだ」と安心し、振り返りを前向きに考えられるようになります。
「振り返りタイム」を習慣化する
振り返る習慣をつけるためには、「振り返る時間」を決めてしまうのも効果的です。
たとえば、次のようなタイミングで取り入れてみてください。
「寝る前の5分間、今日の良かったことを話す」
「夕食のときに、家族みんなで『今日の学び』を共有する」
「学校から帰ってきたら、その日あったことを少し話す」
このように、「振り返る時間」をルーティン化することで、自然と「考える習慣」が身についていきます。
友だちとの関わりを大切にする(仲間との交流)
子どもが成長していく中で、親や先生から学ぶことも大切ですが、「友だちとの関わり」 もまた、学びの大きな要素のひとつです。
同じ世代の仲間との交流を通じて、子どもは新しい考え方を知り、価値観を広げていきます。また、意見の違いや協力する経験を積むことで、自分の考えを客観的に振り返る機会も得ることができます。これも、メタ認知を育む大切なステップです。
しかし、「友だちとの関わりを大切にしよう」と伝えるだけでは、子どもは具体的にどうすればいいのか分からないこともあります。ここでは、子どもが自然と友だちとの関わりを深められるようなポイントをご紹介します。
「友だちの考えを聞いてみよう」と促す
子どもは、自分の考えを持っていたとしても、他の人の意見を聞く機会が少ない ことがあります。
たとえば、子ども同士で宿題のやり方を話し合う場面を考えてみましょう。ある子は「先に計算問題をやるほうがいい」と言い、別の子は「国語からやるほうが集中できる」と言うかもしれません。このとき、「友だちの考えを聞くことで、新しい発見があるかもしれないね」と促してみると、子どもは「自分とは違う考え方もあるんだ」と気づくことができます。
また、家庭でも次のような問いかけをしてみるとよいでしょう。
「お友だちはどう考えていた?」
「○○くんはどんなやり方をしていた?」
「友だちと話して、何か新しい発見はあった?」
このように、友だちの意見を意識的に聞く習慣をつけることで、子どもは「他人の考えを尊重すること」や「いろいろな考え方があること」を学んでいきます。
友だちとの「学び合い」の機会をつくる
友だちと一緒に勉強することで、子どもは「自分が分かること」「まだ分からないこと」をより意識しやすくなります。
たとえば、子ども同士で問題を出し合ったり、分からないところを教え合ったりすることで、「自分がどこでつまずいているのか?」 を考える機会が増えます。また、友だちに教えることで、自分自身の理解が深まることもあります。
親ができることとしては、次のようなサポートが考えられます。
「一緒に勉強すると、どんなところが楽しい?」
「お友だちに教えたことある?」
「逆に、教えてもらったことは?」
このように問いかけながら、「学び合いの良さ」 を子ども自身が実感できるようにすると、友だちと協力しながら学ぶ意識が高まります。
また、学童や習い事などの場を活用して、「グループで取り組める学習の場」をつくるのもよい方法です。
違う意見を受け入れる経験を積む
友だちと関わる中で、「意見が違う」という場面に遭遇することはよくあります。子どもにとっては、「自分の考えと違う意見をどう受け入れるか?」が大きな学びになります。
このとき、親がすぐに「それは○○ちゃんの言い分が正しいよ」などと決めつけるのではなく、子ども自身に考えさせることが大切です。たとえば、こんなふうに問いかけてみましょう。
「○○くんと意見が違ったとき、どう感じた?」
「○○ちゃんの考えを聞いて、新しい発見はあった?」
「もし、自分の意見を伝えるとしたら、どんなふうに話すと伝わりやすいかな?」
意見が違うことは「対立」ではなく、「新しい視点を知るチャンス」だということを伝えながら、どうすればお互いに理解し合えるのかを考える機会を持つとよいでしょう。
友だちとのトラブルを振り返る
友だちとの関係の中では、時にはトラブルが起こることもあります。そんなとき、「何が悪かったの?」と問い詰めるのではなく、「どうすればよかった?」と振り返ることで、子どもはより深く考えることができます。
たとえば、子どもが友だちとケンカしてしまったとき、次のような会話ができます。
「どうしてケンカになったんだろう?」
「そのとき、○○くん(ちゃん)はどんな気持ちだったと思う?」
「もし、もう一度やり直せるなら、どうしたい?」
このように、自分の行動を振り返ることで、「相手の気持ちを考える力」や「次にどうするかを考える力」が育まれます。
また、親自身が「友だちとの関係を大切にする姿勢」を見せることも大切です。
「この前、仕事の仲間と意見が違ったけど、こう話して解決したよ」
「久しぶりに友だちと会ったんだけど、やっぱり話すと楽しいね」
このような話を聞くことで、子どもは「友だちとの関係は大切にするものなんだ」と感じることができます。
まとめ
この5つのメタ認知の育て方を通じて、子どもたちはより深く考え、自分の考えや行動に気づくスキルを身につけることができます。
そうすることで、子どもたちの世界観が磨かれ、より良い判断ができるようになり、勉強もはかどるようになります。
ですから、お子さんにメタ認知を身につけさせたいのであれば、今日からこの5つの実践を始めてみてください。