GAKUMON JOURNAL / 学習習慣・子育て
「毎日やる」を支える、
学習習慣のつくり方
できない日があっても、
また始められるように。

続けることを、暮らしの中から。
二日続いた。そのあとに、
一日できなかったとしても。
月曜日は自分からノートを開いた。火曜日も、声をかけると取りかかれた。けれど、水曜日は帰宅が遅くなって、そのまま夕食の時間に。「せっかく続いていたのに」と、残念に感じることはありませんか。
子どもに学習習慣を身につけてほしいと思うと、毎日きちんとできたかが気になります。でも、続けるための工夫を考えるときは、できなかった日だけでなく、できた日の流れにも目を向けてみたいものです。
何のあとなら始めやすかったのか。どこまでなら無理がなかったのか。予定が変わったとき、どう戻せそうか。この記事では、毎日の生活の中で学習を続けやすくする工夫をご紹介します。
ここで紹介する会話・記録・取り組み方は、ガクモン編集部が作成した例です。習慣が身につく日数や成果を保証するものではありません。学校の課題やお子さまの様子に合わせて調整してください。
「何分やるか」の前に、
どう始まり、どう終わるか。
長く机に向かうことを先に目標にすると、準備や迷っている時間まで、学習時間として一緒に数えてしまうことがあります。「今日は長くできた」だけでは、明日も取り組みやすい形だったかまでは分かりません。
まず確かめたいのは、始める場所と、最初にすること、終わりに確認することです。教材を探すところから毎回始めているなら、置き場所を一つに。何をするか迷っているなら、その日の課題を一緒に見て順番を決める。問題に取りかかる前の準備も見直してみましょう。
学習時間は、学年だけでなく課題の内容や本人の理解、体調、その日の予定によっても変わります。ほかの家庭の時間に合わせようとせず、今の生活の中で無理なく取り組める進め方を考えてみましょう。
始めるときから、片づけまで
合図を見つける。小さく始める。
終わりを確かめて、次の日へ。

いつもの行動を、合図に
「おやつの片づけが終わったら」「帰って手を洗い、ひと休みしたら」。時計の時刻だけでなく、すでにある行動につなげる案もあります。子どもと相談して選びます。

最初にすることを、一つ
「連絡帳を開く」「今日の課題を出す」など、始まりを具体的にします。準備から助けが必要なら一緒に。できる部分まで、大人が先回りして済ませなくても大丈夫です。
確認して片づけ、次の日へ
終わった課題と、相談が必要な箇所を確認。使った物を戻すところまで、次の日の準備につなげます。「ここまでできたね」と、実際にできた行動を言葉にしてみましょう。
合図は、子どもを急かすための約束ではありません。疲れていないか、必要な物がそろっているかも一緒に確かめます。
小さく始めることと、
課題を減らすことは、別の話。
「まずは一問だけ見てみよう」は、何から取りかかればよいかを具体的に伝える声かけです。学校から出た課題を、相談なしで一問に減らすという意味ではありません。
課題を見渡して、最初の区切りを決める。そこまで進めたら、残りを確かめる。課題を一度に全部見せると気が重くなるときも、区切って取り組むことで進めやすくなるかもしれません。丸つけややり直しの方法は、学校の方針も確認します。
家庭で追加しているドリルなら、量や取り組む日を見直す選択肢もあります。宿題だけで毎日大きな負担になっている場合は、さらに教材を増やす前に、どの場面で困っているのかを整理して担任の先生に相談してください。
一日の流れを組み立てたいときは、小学1年生の宿題の始め方も参考にしてください。この記事では、その流れを何日か試したあとの見直しに進みます。
できた日も、止まった日も
記録は、連続日数より
「続けやすい条件」を見つけるために。

丸が途切れたことを責める記録ではなく、「何が助けになったかな」と話すためのメモにしてみます。すべての欄を埋める必要はありません。書くことが負担なら、気づいた日の一言だけでもかまいません。
記入例|評価ではなく、場面のメモ
月曜日- おやつの後、筆箱を出したら始められた。
水曜日- 帰宅が遅く、眠そうだった。残りの課題を確認した。
金曜日- 取り組む順番を自分で決めると、迷わず始められた。
親子で使う、一週間のメモ
画面上では入力できませんが、紙に写したり、画像として保存して書き込んだりして使えます。気づいたことがある日の欄だけで構いません。
月
火
水
木
金
土
日
振り返る問い:始めやすかったのは、どんなとき? / 来週、一つ変えるなら?
見るのは、正解の数や速さだけではありません。「分からないところを聞けた」「必要な物を自分で用意した」「途中から戻ってこられた」。前の日の本人と比べて、具体的な行動を見つけてみましょう。
記録を見るたびに親子がつらくなるなら、いったん記録を休む選択もあります。記録を完成させることが、目的ではないからです。

「またできなかった」の、その先へ
一日できなくても、
次に取りかかることを決めておく。
予定が変わる日も、疲れている日もあります。続かなかった理由をすべて気持ちの弱さに結びつけず、いつもの流れを使えなかった事情から聞いてみましょう。
翌日に追加教材までまとめて取り返そうとすると、量が多くなり、かえって取りかかりにくくなることもあります。まず学校の課題の期限と残りを確認し、必要なら先生と進め方を相談します。そのうえで、いつ始めて、最初に何をするかを決め直します。
大人の関わり方も、
続けられる形でいい。
毎日、横について教え続けることが難しい家庭もあります。大人が疲れ切らずに続けられる関わり方も、一緒に考えたいところです。
始める前に課題を見る、終わりに困った箇所を聞く、質問できる時間を伝える。どこで関われるかを具体的にしておくと、子どもも相談先を確かめられます。ただし、まだ一人で進めるのが難しい部分は、年齢だけで任せず必要な支えを残します。
家と学童など、学習する場所が複数ある場合は、「どこまで終えたか」「何が分からなかったか」を共有し、同じ課題を必要なく繰り返させないようにします。すべての場所で同じ時刻・同じ方法にそろえることより、本人が次に何をすればよいか、分かっていることを大切にしましょう。
続けて泣いたり、強く嫌がったり、毎日の生活に支障が出たりするときは、習慣づけの工夫だけで抱え込まないでください。困っている場面を整理し、担任の先生など身近な相談先と話してみましょう。
続ける途中で、気になること
毎日同じ時刻にできないと、意味がありませんか?
同じ時刻にできるかだけで判断する必要はありません。曜日によって帰宅時間が違うなら、「何のあとに始めるか」を決める案もあります。本人が疲れすぎず、家族にも続けられる流れかを確かめてください。
ごほうびやシールは使わないほうがいいですか?
記録を楽しむきっかけとして使う方法もあります。ただ、途切れたら罰にする、取り組む量を際限なく増やす、という使い方にはしないでおきましょう。「何ができたか」も一緒に言葉にし、負担になっていないか見直します。
何日続けば、習慣になったと言えますか?
何日続ければ身につくかは、一律には言えません。日数だけでなく、準備に迷わなくなったか、困ったときに相談できるか、予定が変わっても戻れるかなど、実際の行動を見ていきましょう。
始める前の準備と片づけには、子どもが使いやすい環境を整える工夫もあります。見つける・出す・戻す動作から、物の場所を一緒に見直します。
放課後の流れも、一緒に考える
宿題の時間を、
一日の過ごし方の中に。
ガクモンの学習支援では、宿題への取り組みや丸つけ・やり直しを支えます。放課後にどのように学習時間を設けているか、ご家庭での過ごし方と合わせてご確認ください。
対応内容や利用条件は、各校舎へお問い合わせください。
学習する場所が家と学童に分かれるときは、宿題の進め方を家庭と学童で共有する方法もご覧ください。どこまで進み、何に困っているかを短く伝え合う例を紹介しています。
取り組んだ後の会話には、「できた・困った・次に試す」を言葉にする振り返りも役立ちます。毎日の記録を増やすより、一つの場面から本人の気づきを聞く方法を紹介します。
帰宅が遅い日
休日や長期休みの後
体調がよくない日