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GAKUMON JOURNAL / 読む・考える

問題文を読み飛ばすとき、どこを一緒に確かめる?

答えを教える前に、問いを一緒に。

ノートを指して問題を読む子どもを、保護者が隣で見守る

読む場所が分かると、問いが見えてくる。

「もう一度読んで」のあと、
どこを見ればよいのでしょう。

計算はできているのに、聞かれたこととは違う答えを書いている。「よく読めば分かるでしょう」と声をかけたくなる場面です。でも子どもは、どこを読み直せばよいか分からず、同じところを眺めているかもしれません。

問題文を読み飛ばしたように見えるときは、急いだことだけを理由にせず、何を聞かれているか、文の中の情報、答え方の条件を分けて確かめてみます。大人が正しい式を教える前に、一緒にできることがあります。

ここでは、短い問題を使って、どこに目を向けるかを具体的に見ていきましょう。

問題・会話・取り組み方はガクモン編集部が作成した例です。学年や学校で習った方法に合わせて使ってください。読み違いの原因を診断したり、特定の方法の効果を保証したりするものではありません。

一問を、一緒にほどいてみる

数字の前に、
「何を知りたい問題?」

編集部が作成した例題

青いカードが5まい、
黄色いカードが3まいあります。
カードは、あわせて何まいありますか。

たとえば「3まい」と答えたとき、すぐに「足し算だよ」と言う代わりに、どのカードについて答えたかを聞いてみます。黄色いカードの枚数を答えたのなら、数字を読めていないのではなく、問いの範囲を取り違えた可能性があります。

鉛筆を置き、問題の最後の一文を指して確かめる子ども
問いを見つける

最後の一文は、何を聞いている?

「黄色だけかな。それとも、カード全部かな」。答えを言わせ直す前に、問題が知りたいことを子どもの言葉で確かめます。話すのが難しければ、該当する文を指す方法でもかまいません。

「あわせて」という言葉だけで機械的に式を決めるのではなく、何と何を合わせる場面かまで確かめます。

情報を整理する

分かっていることと、
これから求めること。

分かっていること
青いカード:5まい
黄色いカード:3まい
求めること
青と黄色を合わせたカードの枚数

数字だけを拾うのではなく、「何が5なのか」を短い言葉にします。物を並べたり、丸を描いたりして、二つの集まりを確かめる方法もあります。

色の違う二つのまとまりを並べて、数の関係を確かめる手元

答えを、問題に戻して読む

この例では、5+3=8。答えは「8まい」です。「あわせて何まい」に答えているかを、元の文に戻って確認します。式が合っているかだけでなく、何を求めた答えなのかまでつなげます。

声に出して読めることと、
意味が分かることは別の確認。

音読すると、抜けた言葉に気づく場合があります。一方で、文をすらすら読めても、「残り」「違い」「それぞれ」といった言葉が表す関係をつかめていないこともあります。

全部を何度も読ませる前に、「いま、どんな場面だと思った?」と確かめてみましょう。知らない言葉があれば、その部分の意味を一緒に整理します。一文ずつ区切る、関係する物を指すなど、子どもが内容を確かめやすい形を選びます。

すべての文に線を引くと、かえって見たい場所が分からなくなることも。最初は「聞かれていること」に一つ印を付けるなど、手掛かりを増やしすぎないようにします。学校で指定されている書き込み方があれば、それに合わせてください。

取りかかってから長く止まる場面があるときは、宿題に時間がかかるときの見直し方で、読む・考える・書くのどこに時間がかかっているかを整理できます。

分かったことを、どう答える?

内容が合っていても、
答え方の指定があることも。

国語の問題などでは、答えの内容に加え、「文から抜き出す」「二つ選ぶ」といった条件があります。大人が答えの言葉を先に探すより、どのように書く問題かを一緒に確認します。

文から抜き出す

自分の言葉で説明するのではなく、本文にある言葉を使う指定かを確かめます。どこからどこまでかも、問いに戻って考えます。

二つ選ぶ

一つ選んで終わりにしていないか。「いくつ答える?」を確認します。選択肢の内容を考えることと、数の指定を分けて見ます。

理由を説明する

出来事だけを書いたのか、その理由を書いたのかを確認します。「何があった?」と「どうして?」の違いを短い会話で整理します。

実際の課題では、問題文や授業での指示を優先してください。これらの確認をすれば必ず解ける、という意味ではありません。

保護者に見守られながら、自分で問題と答えを確かめる子ども

一緒に確かめた、その後に

大人が読む係に、
なり続けなくてもいい。

一問を一緒に整理できたら、次の似た問題では「何を聞いているかな」と、問いを一つ渡して待ってみます。すぐ難しければ、読む場所を一緒に探すところへ戻ります。

本人ができた部分は残し、困った部分だけを支える。「最初から全部一人で」か「大人がすべて説明する」かの二択にしなくてもかまいません。

正解したかだけでなく、「問いの文に戻れた」「何が分からないか指せた」という行動も確かめましょう。

読み方の工夫だけで、
抱え込まないでほしいとき。

帰宅後で疲れている日、文字が多い課題、初めて習った内容。同じ子でも、取り組みやすさは変わります。読むことがつらそうなら、繰り返す前に休息や机の明るさ、課題の見え方も確かめてください。

困り方が続く場合は、「注意が足りない」と決めつけず、どの文で止まったか、口で説明すると分かるか、どんな手掛かりで進めたかを担任の先生に伝えます。学校での様子も聞き、必要な支えを相談しましょう。

家と学童の両方で取り組むなら、宿題の進め方を共有するメモ例も使えます。できなかった数だけでなく、どこを確かめたかが次の支援につながります。

ガクモンの学習支援

正しい答えの前に、
困っている場所を一緒に。

ガクモンでは、宿題への取り組みや丸つけ・やり直しを支えます。ご家庭で気になっている読み方や、学校で習っている進め方も、相談の際にお聞かせください。具体的な対応内容は各校舎にご確認ください。

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