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やってみた後の、計画の話。

自分で決めた目当てを、
途中で変えてもいい?

最初の予定と、今の自分。
その間を、もう一度確かめてみる。

ノートを前に次の目当てを考える子どもと、話を聴く父親の創作場面
決める試す見直す

「今日はここまでやる」と、自分で決めた子ども。けれど、始めてみると一問に時間がかかり、思ったところまで進みません。「自分で決めたんだから」と励ますか、「もうやめてもいいよ」と伝えるか。大人も迷うことがあります。

自分で決めたことを大切にするのと、最初の計画を一切変えないのとは、少し違います。やってみて初めて分かったことを手掛かりに、今の目当てを考え直すこともできます。

変えるのは、必ずしも目指す方向ではありません。今日取り組む量かもしれないし、使う方法や、誰に助けを借りるかかもしれません。続けたいことを確かめながら、次の一歩を決め直してみましょう。

この記事の図形の練習と会話は、説明のための創作例です。実際の児童の記録や、ガクモンでの指導成果ではありません。

まず、分けてみたい二つのこと。

目指す方向と、
今日の進め方は同じではない。

続けたいこと

図形の考え方を
分かるようになりたい

なぜ取り組もうと思ったのか。何を知りたい、できるようになりたいのか。

今日の計画

このページを
一人で全部解いてみる

どのくらい、どんな方法で取り組むか。実際に始める前の見通し。

「全部は難しい」と感じても、図形への興味までなくなったとは限りません。「まだ分かるようになりたい?」「今日はどの辺りが難しかった?」と、本人の気持ちと実際の様子を分けて聞いてみます。

反対に、最初とは興味が変わっていることもあります。大人が続ける理由を作って説得する前に、本人が何を望んでいるかを聞き直します。目当てを変えることにも、続けることにも、理由を考える余地があります。

ノートの図形を指さし、考えが止まったところを確かめる手元のイメージ

始める前には、分からなかったこと。

「できなかった」だけでなく、
どこで止まったかを見る。

自分で選んだ図形の練習を、一ページやってみることにした子がいるとします。実際には、最初の問題の意味を理解するところで時間がかかりました。

このとき、残った問題の数だけを見れば「予定どおりにできなかった」になります。でも、最初の問いを読み、形を描き直し、途中まで考えたことも起きています。

大人「どこまでは進められた?」

子ども「形は描けたけど、この向きに変えるところが分からない」

大人「向きを変えるところを、もう少し確かめたいんだね」

分からない箇所が見えれば、必要なのは問題を減らすことだけではないかもしれません。例を一緒に見る、形を紙で動かしてみる、説明を聞くなど、取り組み方を考える材料になります。

眠い、ほかの予定が気になる、今日は話したくない。そんな様子なら、見直しの話を急がず、休んでから考えてもよいでしょう。毎回、詳しい振り返りを求める必要はありません。

同じ方向へ、別の進め方もある。

変えられるところを、
一つ選んでみる。

「どうしたらできる?」という大きな質問だけでは、考えにくいことがあります。本人の話を聞いたうえで、いくつかの選び方を見せる方法もあります。

量を調整する

今日は、一問を確かめる

全部を終える代わりに、分からなかった一問の考え方を見直す。終わる場所を具体的にします。

方法を変える

図や具体物で考える

頭の中だけで考えるのが難しければ、描いたり動かしたりする。課題に合う方法かも確かめます。

助けの借り方を変える

最初の手掛かりを聞く

全部の答えを聞くのではなく、困った箇所を伝える。一緒に進める範囲を相談します。

大人が三つの中から正解を選ばせるのではありません。「ほかの方法がいい」「今は休みたい」という返事も含めて聞きます。いくつも一度に変えず、次に確かめたいことが分かる程度に絞ります。

学校や講座の課題は、担当者と相談を

ここでの例は、自分で選んだ練習です。提出する宿題や講座で決まっている課題を、ご家庭だけの判断で減らしてよいという意味ではありません。難しさや所要時間を伝え、どこまで取り組むか、どのような支援が必要かを先生や担当者と相談してください。

決め直すときも、本人を真ん中に。

「じゃあ、これで」と
大人だけで終わらせない。

子どもが困っていると、大人が現実的な計画を作ってあげたくなります。でも、本人が納得しているかは、別に確かめたいところです。

子ども「今日は、この形のところだけにする」

大人「分からなかったところを、図で確かめるんだね。どこまでできたら一度終わりにする?」

子ども「向きを変えて描けたら、見てもらいたい」

終わりの目安がはっきりしないままだと、量を減らしても終えにくいことがあります。「一問」「一つの手順」「説明を聞いて試すところまで」のように、その子が見通せる形を一緒に考えます。

言葉で決めるのが難しければ、取り組む箇所を指さしたり、付箋を置いたりしても構いません。書き直しのきれいさや、計画表を完成させることを、新たな目当てにしないようにします。

子どもがノートの付箋を動かし、次に取り組む範囲を父親と相談する創作場面
見直した範囲に取り組む子どもを、少し離れた位置から見守る父親のイメージ

変えた後も、一度試してから。

うまくいったかを、
最後の量だけで決めない。

目当てを見直したら、少し取り組んでみます。終わった後は、「減らしたんだからできたでしょう」ではなく、変えたことが取り組みやすさにつながったかを聞きます。

  • どこから始めるか、分かりやすくなったか。
  • 困ったときに、必要な助けを借りられたか。
  • 終わる場所を、自分でも確かめられたか。

まだ難しければ、それも見直しの材料です。内容の理解が追いついていないのか、方法が合わないのか、取り組むタイミングが難しいのか。本人を「計画を守れない子」とまとめず、場面を具体的に見ていきます。

逆に、進めやすくなったからといって、その日のうちに元の量へ戻す必要もありません。次はどこから始めたいかを聞き、その日の区切りを大切にします。

家庭と放課後で、
目当ての理由も共有する。

家庭では量を調整しているのに、別の場所では最初の計画だけが伝わっていると、子どもが説明に困るかもしれません。学童などに相談するときは、「少なくしてください」だけでなく、どこで困り、何を確かめたいのかを伝えると話を具体的にできます。

相談するときの、小さなメモ

試したこと:自分で一ページ取り組もうとした。

分かったこと:最初の図形の考え方で止まった。

相談したいこと:分からない箇所を言葉にし、考え方を確かめる手助けができるか。

これは提出用の書式ではなく、相談の内容を整理する一例です。学校の課題の扱い、施設でできる支援、家庭で確かめることを、それぞれの担当者と相談します。

学年や場面に合う支えを見直す視点は、学び方と関わり方を見直す記事でも紹介しています。

決める、試す、確かめる、決め直す。

目当ては、
自分を縛るためだけのものではない。

最初に決めたことが、その日の自分にぴったり合うとは限りません。試して分かったことを使い、次の進め方を選び直す。その経験も、自分で学ぶことの一部として大切にしたいところです。

ガクモンでは、宿題や学習への取り組み、丸つけ、やり直しなどを、日々の流れの中で支えています。お子さまがどこで困り、どこは自分で進めたいと考えているかを、見学・利用相談でもお聞かせください。支援の具体的な内容は、校舎でご確認いただけます。

構成・編集:ガクモン編集部。一般的な関わり方の提案であり、特定の方法による学習成果を保証するものではありません。お子さまの状況と、学校・施設の案内に合わせてお考えください。